もう少しで梅雨の時期です。
皆さんは、雨水タンクのことを知っていますか?
雨水タンクは、雨水を貯めて生活に再利用できるエコなアイテムです。
名前の通り雨水タンクとは、雨水を貯めておくタンクのことで、屋根から雨どいを伝って流れる雨水を、タンクに流し込むことで雨水を貯蔵して、散水や災害用の貯水として再利用することができたり、節水効果が期待できるようになります。
雨水タンクは主にポリエチレン製の物が多く、他にもガーデニングに最適な陶器製のものや酒樽を再利用した木製の物まであり、容量も50~100リットル程度のサイズなど幅広く、使用用途や設置場所にあう最適なものが選べたり、設置方法も何通りかあります。
場所をとる
雨水タンクはサイズにもよりますが、設置するためには屋外や庭など、一定の場所が必要で、思っていたより場所をとるかもしれません。
場所をとらないために小さいタンクを購入しても、貯められる雨水の量が限られてしまいます。
初期費用がかかる
雨水タンクを購入・設置する費用はタンクの大きさやデザイン性、施工工事費など3万~15万円ほど費用がかかります。
商品によってピンキリですが、あなたのご家庭で普段は、どれくらい水を使うか?
災害時には、雨水なので飲料水としては、使えなくてもトイレや食器を洗うなど生活水として使う量はどのくらいか?
しっかり検討したほうがいいでしょう。
雨水の活用例
庭木への水やり
庭の掃除水
トイレの洗浄水
洗車用の洗浄水
猛暑の打ち水
災害時の貯水
庭木への水やり
雨水タンクで貯めた水を庭木の散水に活用することは、環境にも経済にも優れた方法です。
雨水は天然の水であり、塩素や添加物が含まれていないため、植物にとって優しい水となります。
庭木の植物に雨水タンクで貯めた水を散水すれば、地域の貴重な水資源を節約しながら植物の健康を促進できます。
また散水に使用する水道代も節水できるため、経済的にも優しいです。
毎日、植物に散水するガーデニングが好きな人にとっては、雨水を再利用できる雨水タンクは植物の健康と家計を守ります。
庭の掃除水
雨水タンクで貯水した水を庭の掃除に使用することで、家庭用水道水を節約できます。
庭の清掃や洗浄には、高品質の飲料水を使う必要がありませんので、雨水タンクの水が適していると思います。
トイレの洗浄水
実は家庭で使用する水道水の使用量で最も多い用途が、トイレの洗浄水です。
雨水タンクで貯めた水は飲料水には衛生的に問題がありますが、トイレの洗浄水として使用するには、問題ない品質です。
トイレの洗浄水は多くの水が必要ですが、雨水を使用すれば水道料金の節約になります。
洗車用の洗浄水
車の洗車には大量の水が必要です。雨水タンクの水を使うことで、経済的、環境的に配慮した洗車が可能です。
そこで「雨水を洗車に使うと逆に車が汚れるのでは?」と、思うかたがいると思いますが、雨水が汚いのは降り始めの直後だけなのです。
雨水は蒸留水と呼ばれるほど綺麗な水で、車のボディや窓ガラスを優しく洗浄するので、雨水タンクを設置して洗車用の洗浄水として活用すれば、節水しながら車を綺麗にメンテナンスできます。
猛暑の打ち水
雨水タンクで貯めた水を猛暑日に庭や屋外、道路に使い、打ち水として活用すれば暑さ対策が可能です。
打ち水による冷却効果で周囲の温度を下げ、快適な環境を作れます。
猛暑日には高温多湿の日が続き、水道水の使用量が増えますが、雨水を使えば水道料金の節約として期待できます。
災害時の貯水
災害用の備蓄水として雨水タンクを活用することで、万が一、震災や風災が原因で断水したとしても、生活の安全を確保できるでしょう。(3日~7日分)
地震大国であり、毎年くる台風、近年の異常気象によるゲリラ豪雨など災害による影響を受ける日本では、自然災害による水道水の断水する可能性があります。
雨水タンクを設置して雨水を貯めておくことで、生活水の確保が可能です。
災害時には水道供給が途絶えることがあるため、雨水タンクに貯水しておけば安心して生活できます。
雨水タンクのメリット
災害時の備え
節水意識
雨水を有効活用
災害時の備え
自然災害や水道管の破損や長時間の断水などによって水道供給が途絶えた時でも雨水タンクに貯めた水を利用すれば生活水確保できます。(3日~7日分)
長期間の断水があっても生活水に困らずに安心して生活ができ防災対策になります。
節水意識
自然の雨水を再利用すれば、日常的に使用する水も無駄使いせず節水する節水意識が生まれる。
普段の生活で使う水を雨水タンクの貯水から供給できるため、貴重な水資源を節約可能になり、節水への意識が高まり、持続可能な生活スタイルを追求できるのではないでしょうか。
雨水を有効活用
雨水タンクに貯水した雨水は、庭の散水、植物の水やり、洗車、トイレの洗浄など、さまざまな用途に有効活用できます。
雨水は天然の水であり、高品質な飲料水と同等程度の水質で家庭用水道水の代替えとしても利用が可能ですが、殺菌されていない雨水なので、料理や飲料水としては使用できません。
雨水の有効活用により、水資源の環境貢献にも貢献できます。
雨水タンクに貯水した雨水で何ができるのか活用方法を検討するといいでしょう。
助成金制度
管轄の自治体に助成金制度がないか確認しておきましょう。
雨水タンクは自然の資源を再利用するため、自治体で助成金制度があるかもしれません。
助成金制度を活用すれば、設置費用の軽減になります。
事前に申請方法や助成金対象の条件など事前に確認しておきましょう。
終わり
雨水タンクを利用することでの注意点も勿論あるので、メリット、デメリットをきちんと理解したうえで、設置してからのメンテナンスや管理をしっかりして適切に雨水タンクの利用を心がけましょう。