パワースポットの定義と歴史
パワースポットとは、「大地のエネルギーが溢れていて、そこから癒やしや活力が得られる場所」、「神社仏閣などの神や仏の宿る場所で、訪れることでご利益(健康・金運・仕事など)が期待できる神聖な場所」のことと考えられています。
パワースポットという言葉は和製英語です。スプーン曲げ少年として有名になった超能力者の清田益章(きよた ますあき)氏が、1990年代に自身の著書の中で、この言葉を使ったのが始まりです。
「大地のエネルギーを取り入れる場所」としてパワースポットを紹介しています。
30年ほど前から使われている言葉ですが、パワースポット自体は江戸時代にもあったようです。
当時は、神聖な場所や神社仏閣、自然が豊かで清らかな場所のことを「弥盛成地(いやしろち)」と呼んでいました。江戸時代の人たちも、私達と同じようにそれらの場所に行き、気持を落ち着かせたり、元気をもらっていたんですね。
さまざまな種類がある
パワースポットを大きく分類すると…
1 神社・仏閣
日本中に数ある神社の中でも、延喜式神明帳(えんぎしきじんみょうちょう/平安時代にまとめられた全国の神社一覧)で「神宮」と表記されたのは次の3神社だけで、「日本三大神宮」と言われています。
伊勢神宮(三重県)
鹿島神宮(茨城県)
香取神宮(千葉県)
2 山岳信仰の山(霊山)
山岳信仰の頂点にたつ富士山・白山・立山は「日本三霊山」と呼ばれている。
3 地中からの物質が出ているところ
温泉・湧き水・火山(溶岩、水蒸気、ガス)など。
4 電磁波のあるところ、または磁力のないところ
近年特に有名な場所が、「ゼロ磁力」にある長野県の分杭峠(ぶんぐいとうげ)です。
ゼロ磁場は磁気のN極とS極がお互い拮抗して打ち消しあい、磁力が存在しない場所のことで
す。
5 滝や森林など、マイナスイオンが大量に発生しているところ。
屋久島は日本由有数のパワースポットです。
6 龍穴(風水でいう大地の気の流れの出口)上にある場所・建物
大地のエネルギーを放出する龍穴は、神様が棲む場所として昔から崇められてきました。
日本三大龍穴神社
貴船神社(京都府)
根室龍穴神社(奈良県)
備前龍穴(岡山県)
が有名です。
一口にパワースポットと言ってもさ様々な種類があり、また、複数種類の混合であることが
多いです。
例えば、日光東照宮は徳川家康公を神としてまつる神社で龍穴の上に鎮座しています。
訪れる際の心構え
皆さんはパワースポットに行ったとき、どのようなことに気を付けていますか?
その場所の気と波長が合い、必要なパワーを授かるようにするためには、「作法」
や「ルール」を守ることがとても大切です。
信仰の場である神社・仏閣を訪れる際には、必ず作法にのっとったお参りをしましょう。
神社仏閣では、写真撮影が禁止されているところもあるので気を付けましょう。
自然の中にあるパワースポットに出かける場合は、ごみは必ず持ち帰りましょう。
また、そういう場所では、花や植物、小石一つでも持ち帰らないようにしましょう。