寒さ対策に…

冬の避難経験者8割がほしかったものとは?


・寒さ対策は重点的に


冬季の避難生活を想定する場合は、とくに寒さへの対策を徹底的にしましょう。

停電や燃料切れでヒーターが使えなくなるかもしれません。

逃げ込んだ避難所の床は冷たくて、足先が冷えたり、夜眠ることができないかもしれません。


いつもより1枚多く上着や靴下を用意したり、電気や石油に頼らないカイロやカセットコンロを十分に備えることが重要です。


・冬の避難経験者8割が欲しかったもの


避難場所での生活において、温かい飲み物・食べ物は体温を下げないために重宝します。

ところが十分に空気を暖められない環境では一度沸かしたお湯はすぐに冷めてしまいます。


実際に寒い時期の避難生活を経験した方を対象にしたアンケート調査によると、8割以上の経験者が「電気なしでお湯を保温する道具」があるといいと回答(タイガー魔法瓶調べ)。

スープジャーなどが経験者の目線からも、魔法瓶のポットや水筒が必須アイテムとして認識されていることが分かります。


・非常持ち出し袋の衣替えを


もしもの時にサッと持ち出すための非常持ち出し袋。

限られたリュックのスペースを有効活用するためには、季節的に必要のないものは入れておくべきではありません。

そこで、それぞれ真夏と真冬でしか使わないものは、別々の袋に用意して季節の変わり目に入れ替えることをおすすめしています。


・クルマの備えも冬用に


車での移動が多い方は、いつも乗る車のトランクに非常用のアイテムを用意しましょう。

基本的には高温に強いお菓子・水・非常用トイレなどを小さな箱やトートバッグに入れて置いておくと良いでしょう。


この場合も、雪が降る可能性がある地域をドライブするときは、積雪による立ち往生や寒さ対策が必須になります。

冬用の備えを車内に用意し直してから出発するようにしてください。


・多角的な寒さ対策を


豊かな四季を織りなす自然に恵まれた日本では、季節ごとに環境が大きく変わります。

まずは「もしも今この寒さの中で被災したら・・・」という想像を膨らませて、こんな場面でこんな困りごとがありそうだ。

というシミュレーションを重ねることが大切です。

屋外での冷気から身を守ることだけでなく、食事の場面、睡眠の場面など、さまざまな暮らしのシーンをイメージすることで、より多角的な備えを充実させましょう。