そもそも風邪ってなに?
「かぜ」の正式な病名は「かぜ症候群」といい、普通感冒、インフルエンザ、咽頭炎など主にのどや鼻などの空気の通り道に起こる急性炎症のことをいいます。
かぜの原因の80~90%は○○○○
「かぜ」の原因はさまざまですが、その80~90%はウイルスです。かぜのウイルスは200種類以上あると言われ、ウイルスの種類などによって、現れる症状もさまざまです。
また、「かぜ」の主な原因であるウイルスは自分で繁殖することができません。そのため、かぜウイルスはヒトの細胞に侵入して、その細胞を利用して繁殖するのです。
この侵入や繁殖を防ぐために炎症が起こり、様々な症状が現れるのです
かぜの症状は実に様々で、ウイルスによる影響だけでなく、個人の体力や体調によっても、症状の現れ方や感じ方に差が出てくるようです。その人のもっとも敏感で弱いところに症状が出てしまうこともあります。
かぜ予防にやった方がいいこと
かぜを引かないようにするためには、日常の生活習慣が大切です。まずは、あなたの身近な生活習慣を見直してみましょう。
1. 毎日ゆったりと睡眠をとろう
睡眠不足からくる疲れとストレスは、かぜに対抗する免疫のはたらきを弱めます。できれば毎日6時間以上はとりたいものです。
2. 偏食・暴飲・暴食をしない
免疫の力はカラダの状態に左右されやすいもの。カラダの調子を崩す偏食・暴飲・暴食は控えましょう。
3. 毎日カラダを整えよう
適度な運動は免疫力アップにつながります。ウオーキングやストレッチをするだけでも、カラダの調子が整います。
4. 極端な厚着・薄着をしない
あまり厚着をしていると、寒さに対する対抗力がつきません。といっても、無理な薄着は逆効果。ほどほどが一番です。
5. 手洗い、うがいをしよう
あらかじめ習慣づけておかなければ、万全の予防策とはいえません。かぜがはやり始めてからでは遅いので日ごろから心がけましょう。
6. 乾燥した所や人込みを避けよう
ウイルスを持っている人のせきやくしゃみの飛沫を吸い込んでうつることがよくあります。特に乾燥したところでは空気中に飛び散ったウイルスが長時間生きているため、感染する確率も高くなります。
7. たばこは控えよう
たばこは血管を収縮させ、血液の流れを悪くするだけでなく、のどや肺に軽い炎症を引き起こし、ウイルスに対する抵抗力を弱めます。
8. 栄養・水分補給を忘れずに
十分な水分と、タンパク質やビタミンC、ビタミンB群等の豊富な食事をしっかりとりましょう。
9. 保温・保湿しよう
部屋の温度を、冬なら20~25℃くらいにし、加湿器などを使い保湿するとよいでしょう。
10. マスクを着用しよう
せきやくしゃみなどの症状がある人は、他の人にかぜをうつさないように積極的にマスクをつけましょう。マスクをつけることで、自身に病原体を取り込まないようにすること、周囲へ病原体を拡散させないようにすること、どちらにも有効です。
小児のかぜで気をつけることは?
小児のかぜの特徴は、全身症状が強く、しかもその病状の進展が早いことです。突然高熱を出したりします。特に、高熱のために大量の汗をかいたときなど、小児は脱水症状を起こしやすいので十分な水分補給が大切です。
高齢者のかぜで気をつけることは?
高齢者のかぜの特徴は、はっきりとした症状が現れにくく、しかも進行が早いことです。熱が出ていなくても、肺炎などがしんこうしている場合もありますので、症状が軽くても医師に診断してもらうことが大切です。高齢者の場合、熱よりもむしろ食欲不振が、かぜの病態をはかる一つの目安となります。
妊婦のかぜで気をつけることは?
妊婦は通常、微熱が続いたり、カラダがだるくなりやすく、かぜを引いたと勘違いしがちです。そんな時、安易に薬を服用しないで、医師または薬剤師に相談してください。また、妊娠中にかぜ薬を服用する時には、主治医に必ず相談してください。
インフルエンザと普通の風邪はどう違うのですか?
一般的に、風邪はさまざまなウイルスによって起こりますが、普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳等の症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。
一方、インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染することによって起こる病気です。38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感等の症状が比較的急速に現れるのが特徴です。併せて普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳等の症状も見られます。
お子様ではまれに急性脳症を、御高齢の方や免疫力の低下している方では二次性の肺炎を伴う等、重症になることがあります。
インフルエンザにかからないためにはどうすればよいですか?
1. 流行前のワクチン接種
インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。
2. 外出時の手洗い等
流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザワクチンを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。
3. 適度な湿度の保持
空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。特に乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適度な湿度(50~60%)を保つことも有効です。
4. 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
体の抵抗力を高めるために、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がけましょう。
5. 人混みや繫華街への外出を控える
インフルエンザが流行してきたら、特に御高齢の方や基礎疾患のある方、妊婦、体調の悪い方、睡眠不足も方は、人混みや繫華街への外出を控えましょう。やむを得ず外出して人混みに入る可能性がある場合には、ある程度、飛沫感染等を防ぐことができる不織布製のマスクを着用することは一つの防御策と考えられます。

