断熱シートの仕組み
断熱シートの仕組みは、窓とシートの間に空気の層をつくり断熱効果を発揮します。
二重ガラスや複層ガラスなど断熱性が高い窓は、熱が伝わりにくい空気の層がガラスの間にあるため、熱貫通率が低くなります。
熱貫通率が低いガラスは、外気温の影響を室内に与えにくい特徴があり、複層ガラスなどの断熱効果の高い窓に交換すると、室内の断熱性が向上しますが、取り替える手間やコストがかかり負担が大きくなることがあります。
その点、断熱シートは窓に貼るだけで窓ガラスとシートの間に空気の層を生み出し、断熱効果が期待できます。
手軽さ
手軽にシートが買えて、簡単に断熱対策が出来るのも魅力の一つです。
その他には、災害時や火事や防犯対策などのときにガラスが割れるときに飛散を少しでも防止できる効果もあり、さらにくもりガラスのような見た目やおしゃれな柄や紫外線効果のあるシートなどの様々なタイプがあり、外からの目隠し効果がありプライバシー保護につながります。
断熱シートのメリット
断熱シートを窓に貼るメリットは以下の通りです。
簡単に断熱対策ができる
窓ガラスの飛散を防止できる
目隠しでプライバシー対策ができる
紫外線対策ができる
窓ガラスの結露を防止できる
簡単に断熱対策ができる
断熱シートを窓に貼ると簡単に断熱対策ができます。
家全体の断熱性を向上させるには、断熱材を導入したり窓自体を断熱性の高いものに変えたりと大がかりな手間とコストがかかります。
しかし、断熱シートは、購入して窓に貼るだけでお手軽に断熱対策ができ、とりあえず窓の断熱性を向上させたい方は、断熱シートを購入して窓に貼っておきましょう。
窓ガラスの飛散を防止できる
断熱シートを窓に貼ることで、万が一、窓ガラスが割れた際にも断熱シートが貼られていれば、ガラスが飛散することなくヒビ割れだけで被害を抑えられます。
断熱シートは、窓ガラスの飛散を防げるため、災害や防犯対策として活用可能です。
目隠しでプライバシー対策ができる
断熱シートを窓に貼ると、くもりガラスのような見た目や、おしゃれな柄が入っているタイプがあり、外から室内を見えなくする目隠しでプライバシー対策ができます。
そのため、女性の一人暮らしや室内のプライバシーを守りたい方に断熱シートが向いています。
紫外線対策ができる
断熱シートは、紫外線対策ができるタイプのシートもあります。
カーテンを開けているときに、日光が窓を通して室内に入り込んでしまうため、紫外線が入ってきますが、紫外線カット効果がある断熱シートを窓に貼れば、カーテンを開けていても室内に入り込む紫外線を防げます。
窓ガラスの結露を防止できる
結露は急激に空気が冷やされることで、空気中に含まれる水分が水滴に変わる現象です。
断熱シートを窓に貼ることで、熱貫通率を低下させて窓で生じる気温の変動を軽減できるため、窓ガラスの結露を防止できます。
さらに結露が発生しても、断熱シートが吸収して窓サッシに水滴が落ちないよう対策できるため、窓の結露が気になる場合はおすすめです。
断熱シートの効率をアップ
断熱シートを貼って更に効率よく断熱性をアップする方法は、次の通りです。
カーテンを併用する
断熱性が高い窓サッシに替える
断熱性が高い窓ガラスに替える
季節ごとに断熱シートを替える
カーテンを併用する
断熱シートだけでなく、カーテンを併用することで高い断熱性を発揮します。
特にレースカーテンとドレープカーテンを併用することで、時間帯によってカーテンを使いわけられるため便利です。
カーテンだけでなく、ロールスクリーンなど断熱効果があるアイテムを窓に設置することで、窓の断熱性を向上できます。
断熱性が高い窓サッシを替える
断熱性が高い窓ガラスは二重ガラスや複数ガラスなど、断熱性が高い窓ガラスに替えることで、部屋の断熱性を向上できます。
季節ごとに断熱シートを替える
夏用は紫外線カット効果が備わっていたり、冬用は厚みがあって高い断熱性を発揮したりと季節の性質に応じた対策が可能です。
断熱シートを季節ごとに張り替える場合は、同じシートの張り直しをしないよう注意してください。
終わり
窓ガラスの種類によっては、断熱シートを貼れば、熱割れを起こす可能性があり、事前に対応しているガラスの確認をしましょう。
ちなみに、熱割れは、温度変化によってガラス内のワイヤーが膨張して、ガラスが割れる現象です。
もっと断熱効果を高めたいならコスト等はかかりますが、窓ガラスやサッシ自体を断熱性の高いものに替える方法です。
断熱シートをつけるなど選択肢の一つですが、断熱シートはあくまで簡易的に窓の断熱性を向上させるアイテムとして上手く活用できるといいですね。