物騒な事件をニュースで目にするたび、事件に巻き込まれたときはどうしたらいいのか?と、不安になる方も多いでしょう。
そこで知っておきたいのが、自分を守る護身術です。
護身術とは、文字通り外敵から身体を譲る方法です。普段生活していると残業で帰宅が深夜になることや、会社の懇親会や友人との付き合いで帰宅時間が終電ギリギリになることもあると思います。
誰かにつけられたことがある、襲われそうになったことがある、ひったくりにあったことがあるなどの危険に遭遇した方もいるかもしれません。
事件に巻き込まれないようにするため、また事件に遭遇したときにとっさに対処できるようにするため、護身術の方法を知っておきましょう。
なぜ、護身術が必要なの?
「不同意わいせつ」「不同意性交等」などこれらの犯罪は、抵抗できない、力の弱い女性を狙う卑怯な行為です。
「強盗」「殺人」「ひったくり」などについては男女問わず狙われる可能性があります。
自分の防衛することの大切さが、よく分かるのではないでしょうか。
危険に近づかないのが護身術の基本
犯罪は「動機を持った犯行者」「有能な監視者がいない状況」「格好の標的」、この3つの要素が重なったときに起こるといわれています。
「動機を持った犯行者」はどこに潜んでいるか事前に知ることはできませんが、「有能な監視者がいない状況」を避けることや「格好の標的」とならないように注意することはできます。
例えば、近道だからといって「人気のない暗い夜道をヘッドホンで音楽を聴きながら、歩きスマホで歩く」と、通報してくれる目撃者もいない場所をスキだらけで歩いていることになります。
そのため、「動機を持った犯行者」からは「有能な監視者がいない状況」のなかを「格好の標的」が歩いているようにしか見えません。
恰好の標的となれば、襲われたりひったくりに遭ったりと犯罪に巻き込まれる可能性があります。
こうした状況をつくらないよう普段から注意を払って行動することこそが、もっとも有効な護身術なのです。
いざというときの対処方法
どれだけ注意を払っていても、不意をつかれて危険な目に遭うこともあります。
では、そうした切迫した危険と遭遇したとき、どうやって危険リスクを最小限に留めたらいいかを考えてみましょう。
その1.「大声を出す」
襲ってきた相手がもっとも恐れるのは「周囲に気付かれること」です。
まずは、周囲に危険発生を知らせるために、大声で助けを求めましょう。
とはいえ、不意に襲われた場合には恐怖心から「声がでない」こともあります。そんなときに備えて、普段から防犯ブザーを持ち歩く習慣をつけておくと役立ちます。
不安に思うような場所や怖いと感じるような場所を歩かなければならないような場合には、防犯ブザーを握りしめ、何かあればすぐに対処できるように準備をしておくのが良いでしょう。
その2.「逃げる」
不審者による被害を最小限にするためには、大声を出したりブザーを鳴らしたりするとともに、交番やコンビニなどに逃げ込むか人通りの多い道に出るようにして、助けを求めることが重要です。
ただし、長い距離を逃げようとすると、体力の消耗につながり、追いつかれた時に抵抗する力がなくなってしまうことにもなりかねません。
とにかく目についた近くの店舗や民家、集合住宅、オフィスビルなどに逃げ込んで助けを求めるのが正解です。
その3.「身につけているカバンなどで防護」
大声を出すことや逃げることができず、襲ってきた相手に近づかれた場合には、持っているカバンなどを振り回して相手を威嚇しましょう。
相手の目や鼻、耳、首などを狙った攻撃も効果的です。
思いっきり振り回して叩きましょう。相手がひるんだら全力で逃げます。
相手を威嚇する際、ためらってしまうと逆に相手に攻撃の機会を与えてしまうことにもなりかねません。
ためらいは禁物であることを覚えておきましょう。
女性でもできるシチュエーション別護身術
襲ってきた相手が自分の体に触れてきた場合は、頭や肘、膝などの固い部分を使って相手を打撃し、隙を見て逃げましょう。
その際、相手の急所である股間や膝、顔(眉間)、喉、お腹などをめがけて躊躇なく打つことが大切です。
ここでは、シチュエーション別に誰でもできる護身術の方法を紹介します。
手首を掴まれたとき
引っ張られる力に沿って踏み込む。
掴まれた方の手をパーに開く。
体勢を一気に引いて、パーにした手を思いっきり後ろに振り上げる。
このとき、振り上げるときに肘を曲げるのがポイント。
後ろから抱きつかれたとき
背筋を伸ばしたまま素早くしゃがむ。
両腕をYの字に広げながら、地面を蹴って前方に飛び出す。
相手の腕がほどかれたら、すぐ逃げる。
しゃがむときは姿勢を正した状態にしましょう。
背中を丸めてかがむと相手に体重をかけられ、かえって身動きが取れなくなってしまいます。
護身術は「身を護るもの」
今回、女性でもできる護身術をご紹介しましたが、究極の護身術は危険に近づかないことです。
「護身術の基本」のところで説明したとおり、「有能な監視者がいない状況」を避け、「格好の標的」とならないように注意をしつつ、自分の身を守るようにしましょう。
どんな訓練を重ねても、武術の達人でもない限り、不意をつかれれば思うように対処することはできません。
不審者に遭遇したり不審者に追いかけられたりした経験のある方は、徹底した防犯対策を行いましょう。

